アフリカの女性でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんがお亡くなりになりました。
日本で出合った「モッタイナイ」という日本語を世界に広めた方だそうです。
英語では長くなりそうなことを日本では１ワードで表現できるいい言葉として、モッタイナイと言葉を広めたのだと思います。
限りある資源を大切にするという意味で、いい日本語と感じられたのでしょうね。
私が、体操やストレッチなどの指導する時も、多くの方のやり方をみて、モッタイナイと思うことが多いです。
１分、1秒を無駄にしない為にも。
一つ例に挙げると、運動前のウォーミングアップ。
ウォーミングアップという意味は温めるという意味ですが、運動前に効率よくできているか？色々な選手をみても、できている選手の方が少ないのが現状です。
適切なウォーミングアップができていれば、「膝の痛みや腰痛も回避できるのに」「あと何本かダッシュができるのに」「股関節の可動性が拡大して敏捷な動きやバランスも良くなるのに」と言ったことが多く、モッタイナイと思ってしまいます。
静的な単なるストレッチでは、筋温が上昇することもなく、心拍数を上げることにもならないばかりがリラックスしてしまい、返って力が入りずらくなります。
逆にいきなり強い運動をすると、酸素摂取の需要に対して供給が追い付かず、酸素不足が生じ、疲労しやすくなります。
いきなりミニゲームから行っているチームやランニングからストレッチをしている方などは、疲労しやすかったり、身体が準備できていないことから思わず、違和感が出ることも多いと思います。
トレーナーがしっかりいるところは、２０～３０分程度のウォームアップも完了して戦闘モード。
単に温めるだけでなく、スポーツに共通した合理的なカラダの動作学習として、関節の動きをチェックしています。
イチロールーティンで、イチロー選手がいつも同じ動きを行っているのは有名な話ですね。
スポーツ障害などで練習ができていない人に対しても、もし効率のいいウォーミングアップとクールダウンができればかなりのリスクを抑えることができるのでモッタイナイと思ってしまいますね。
限りある資源と同じで我々の運動指導も、無駄なことをできるだけ排除してモッタイナクナイ？ようにしていきたいと思います。
