患者さんに「骨盤歪んでますか？」とよく質問されます。
当院でも聞かれたらご説明していますが、そもそも骨盤はそんなに動く関節ではありません。
東京大学の石井直方先生とPTの岡田隆氏の体幹トレーニング・メソッドに分かりやすく書かれていたのでご紹介します。
骨盤の仙腸関節は通常大きくは動かない関節ですが、出産後など、過度な可動性が残ってしまうことがあります。
カイロプラクティックや整体の世界では、出産などがなくとも仙腸関節や恥骨結合が動いて骨盤自体が歪むとします。
しかし仙腸関節と恥骨結合の靭帯による結合はかなり強固で、整形外科的な視点からはほぼ動かないとされます。
つまり骨盤自体が歪むことはほとんどないと考えられています。
つまり骨盤自体が歪むことはほとんどないと考えられています。
骨盤自体の歪みはありませんが、骨盤全体は様々な方向に向きを変えることができます。
猫背になったり、片足に体重の乗り過ぎて骨盤の向きが変わることはありましたが、骨盤自体が歪むというよりも、向きが歪むと脊椎が影響を受け、腰痛や肩こりの原因であることは確かです。
本にも書かれていましたが「骨盤全体の向きの歪み」と「骨盤の中にある関節の歪み」では対処法が異なるので、整理する必要があると思います。
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