腰痛持ちの方は、最低限知っておかなければいけない常識。
急性期・亜急性期・慢性期の3つの期に分かれますが、混同してしまうと回復を遅らせます。
急性期は、痛めた直後なので、薬や注射も痛みを緩和するには効果があります。
よくやってしまいがちなケースは、自己流ストレッチなどで更に悪化してしまうこと。
以前後輩が空手でぎっくり腰で痛めて、当院に来た時には、道場で先生に「治してやる」と言われて腰を捻られたりして「ギャー」となったらしいですが、良くなるからと言われて歩けない状態に。
筋膜炎のギックリ腰が悪化して肉離れになった瞬間でした…
急性期でストレッチは、傷口を開いているようなものです。
慢性痛で効果があっても、急性痛では逆効果です。
逆に慢性期に近づくにつれ、薬や注射よりも適切な運動療法が有効になります。
慢性期は、傷口が固まった状態ですが、背骨の弾力や筋肉の硬さは自然回復が難しいから、自動運動と他動運動で正常な状態まで回復させないといけません。
もうひとつ考えて頂きたいのは、急性期でも整体などの施術も受けた方がいいということです。 (麻痺など出ている場合は早めに病院でも検査が必要)
急性期は、言わば火災のような状態で、消火活動をしても鎮火するまでに一定の時間がかかります。
しかし何もしないのと、するのでは全くその後の回復や再発率が変わってくるのです。
火災で考えると、いずれ火が消えるからと言って、ほっといたら大変なことになりますよね。
火災と同じで、被害の拡大防止には、早期発見早期消火が決めてになってきます。
施術する方としても、急性期に対応は真価が問われると思います。
ぎっくり腰や寝違いはいい例で、痛めてしまって患者さんもくるのですが、痛みを軽減できるような技術がなれれば、どの時期も効果が高いとはいえないのです。
それと腰痛を放置していると、下肢の麻痺などにつながるので、場合によっては早めの手術が必要。
下肢に痺れがあっても、重症化する前でしたら、関節ニュートラル整体も効果があります。
腰痛の方は、自分がどのタイミングで何をするべきが迷うところだと思いますが、常識を持って対応しないと無駄な時間を費やすことになるので、注意が必要です。