神奈川県川崎市多摩区の向ヶ丘遊園・登戸の整体院「ねもと整体&ストレッチスタジオ」のブログです。
健康関連を主に役立つ情報から、院長・スタッフの気になる情報を更新しています。 多摩区以外の方も是非ご覧ください!
私が所属する健康運動指導士会の会報に、運動療法としてエビデンスに基づいた情報が書かれていて、これらを元に運動指導しています。
安全性を重視した運動指導の一つのガイドラインになります。
50歳前後から急に血管が硬くなり、血管が早く硬くなると早死にするリスクが非常に高くなる。
これに対し、血管の柔軟性を維持する上でウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が血管を若返らせることもすでに分かっています。
これは、すでに皆さんもご存知だと思いますが、同じ運動でも過度の筋トレは動脈の老化を促進するというのはあまり知られていないので、国立健康・栄養研究所の宮地先生の文献を一部抜粋しました。
最近は、介護予防、加圧トレーニング、スロトレ…などが出てきて、いかに楽に筋トレをするかに関心が集まっています。有酸素運動だけではいくら頑張っても筋肉は増えないけれど、筋トレをすれば筋肉量が増え、筋肉や代謝が高まるのでメリットが多い。それで「是非筋トレしましょう」という流れになってきていますが、筋トレが動脈に及ぼす影響を解明した研究が行われるようになってきました。
20代の日本人を対象に4ヶ月間、最大筋力の80%という強度の非常にハードな全身の筋トレ6種目をやってもらったところ、ほとんどの部位で30%ほど筋力がアップしましたが、血管はどんどん硬くなりました。20代男性でありながら、4ヶ月後には40代男性に相当する過多さになりました。
しかしこれは、運動しない人の血管が加齢によって硬くなるのと違って、筋トレをやめて2ヶ月もたつと最初の柔らかさに回復していきました。つまり、激しい筋トレによって可逆性の変化だということです。血管が硬いうちは心臓にも脳血管にも負担がかかっているので、可逆的とはいえ、リスクを増やしていることには変わりありません。
有酸素運動は動脈が硬くなることを抑制してくれる、あるいは柔らかさを取り戻す効果があるのに対して、筋トレは逆に、動脈を硬くなるのを促進する可能性もあるということです。
要するに、筋トレによる血管の変化は頻度と強度の問題で、要は「過ぎたる葉及ばざるがごとし」ということです。
しかし筋トレの後に軽いジョギングをしたコンバインドトレーニング郡では血管が硬くなりませんでした。
つまり、これでもやはり、筋トレと有酸素運動は両方行うことが最もメリットが大きいということが検証されたわけです。
慢性痛にも筋トレは支持性を高め、痛みを改善するのにもとても効果があります。
しかし筋トレだけでは、動脈を硬くするデメリットもあるので、トータル的な運動をすすめるようにしていきたいと思います。
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