3年間の顧客づくりが成功し、新店舗をオープン
ねもと整体&ストレッチスタジオ<前編>
4年前の春、KIPの支援を受け、「ねもと整体&ストレッチスタジオ」をオープンした根本 大氏。この間、地道な顧客づくりを続けた結果、今春には近隣への移転を実現し、新店舗をオープン。さらなる成長に向けた一歩をスタートさせました。今回は、同院の事業継続、発展のキーでもある顧客づくりについて、お伝えします。
<<<ネット上での顧客開拓と関係づくり>>>
「前の店舗より広くなり、また新築のため、よりきれいになったとお客さまに好評です。と語る根本院長。
新店舗への影響により、施術だけでなく環境面でも顧客満足度を上げることができ、トータルでのサービス・付加価値の向上を図れているようです。
東日本大震災後の3月22日(火)に移転、リニューアルした「ねもと整体&ストレッチスタジオ」。
震災により出端をくじかれた形になりましたが、わりと早めに客足は戻ったといいます。それは、同院の「本当に肩こりや腰痛などに困った人」を対象にしたケアと、根本院長によるインターネットを活用した積極的な情報配信が背景にあります。
「当院は、リラクゼーションをお目的とした施設ではありません。肩こりや腰痛などの根本的な改善をめざす方が来院しています。
お客様の身体の切実な問題に対処しているので、あまり景気に左右されないのだと思います。」と、根本院長は同院の特徴について語っています。
それだけ技術だけ頼りにして、商売がうまくいく世の中ではありません。技術などを顧客に伝え、理解させ、さらに満足、リピートしてもらえないと、商売を続けることは困難です。
そこで、根本院長が顧客とのコミュニケーション手段として重視しているのがインターネットです。根本院長は、最低2日に1回ブログを更新しまたツイッターも活用。顧客との接触機会を積極的につくっています。
<<<専門家のアドバイスで自信がつく。>>>
しかし、同院も最初からうまく顧客をつくれたわけではありません。
オープン当初は、足を使ったポスティングなども行いました。ただ、チラシによる顧客は結局、クーポンがついていて安いからという理由で来店するため、根本院長のリハビリ指導も交えたケアと顧客ニーズのミスマッチもあったそうです。
「自分のサービスを変えるのか?それとも集客方法を変えるのか?」と、根本院長が迷ったときに相談したのが外部専門家(中小企業診断士)でした。
「インターネットの活用が有効なのでは?と漠然と思っていたのですが、中小企業診断士の方に相談し、いろいろなアドバイスをもらうなかで、自分の考えに確信が持てました」と、根本院長は今の集客方法の舵を切った経緯を語っています。
また今回の移転に関してもKIPの経営アドバイザーのアドバイスを受けました。
不動産など各業者との交渉や場所選びなどです。特に、今回2階への出店について、一抹の不安があった根本院長に、経営アドバイザーが「必要な人が来る業種としては、かえって2階は良い。
それに静かだし、駅からも近くなった」とアドバイス。これが根本院長を大いに勇気づけたそうです。
次回は、創業時のことを振り返りつつ、根本院長がどのような姿勢で経営にあたり、また、今後を見据えているかについて、お伝えします。